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有馬温泉 月光園便り

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【有馬温泉月光園便り】昔は国鉄も有馬を走っていた!?

 今日で4月も終わりですね。最近時があっという間に過ぎていくような気がしております。

さて、少し有馬の歴史について調べてみました。昔は『国鉄有馬線』というものがあったようです。

 大正2年に計画が発足し、有馬鉄道株式会社が設立される。
実際に鉄道が走り出したのは大正4年。
その後、昭和18年までの約30年の間運行されていたようです。

ルート:有馬⇔有馬口⇔新道場⇔塩田⇔三田
運 賃 29銭

運行本数: 6〜7往復

     所用時間 上り(三田方面)約37分、下り(有馬方面)約40分

完成後は鉄道省(運輸省)に線路を貸し、有馬鉄道は「線路」、「駅舎」等の施設の所有だけを行い、「蒸気機関車」や「客車」、「貨車」は鉄道省が運営していたようです。
大正8年に政府管理下となり名前も『有馬線』となる。
しかし太平洋戦争が激しさを増したこともあり、昭和18年6月30日には休業。
有馬線の設備(線路や鉄橋)は軍事目的のため篠山線建設のため転用されました。

 国鉄有馬駅があった場所は乙倉橋を渡ったところになるのですが、現在その場所は先山クリニックという病院になっていて、当時の面影はありません。
乙倉橋の下には有馬川が流れており、癒される景色となっております。
私もたまに乙倉橋に立って、川を眺めております。
 乙倉橋は神戸電鉄有馬温泉駅よりももっと下の方(西宮寄り)にあります。
当時は温泉地まで人力車などで運んだのでしょう。
その方が温泉街という風情はあるのでしょうが、大変不便だったように思われます。
現在はループバスが運行しており、たった5〜6分で温泉街まで到着してしまいます。
良い事か、悪い事か、有馬温泉までの道路や、交通手段など、十数年前に比べ格段に便利になりました。

という事で、今日は少しだけ有馬温泉の歴史に触れてみました。

平成19年4月30日 有馬温泉月光園 門口